今、あなたは働いていて幸せですか?
「幸せだ」と胸を張って言える方は、どちらかというと少数ではないでしょうか。
生活できるだけの収入があり、それなりに安定した仕事をしているからと言って、その人が幸せかどうかはあまり関係がありません。
私がまさにそうでした。ストレスでボロボロでした。
また、逆に最低限の収入しかないけど、日々幸せを感じている人もいます。
その中には、あえて高収入の暮らしを捨てて、幸せを掴んだ人もいます。
そんな一人の男性と、私はマレーシアで出会いました。
幸せな仕事と生き方とは何か、とても考えさせられる出会いでした。
↓科学的に正しい幸福になる仕事選びにご興味ある方はこちらの記事もどうぞ。
出会いは2019年の年末、ランカウイ島にて
2019年の暮れのこと、私は年末年始の休暇を利用しマレーシアのランカウイ島へ行きました。
当時、私は仕事のストレスで疲弊しきっていました。
朝起きて仕事に行くのが辛くて仕方がない。多すぎる仕事、嫌味を言う上司や同僚。
でも、お金のためには我慢して働かなければならず、これは必要な犠牲なのだと諦めていました。
長めの連休がある時だけ、趣味の海外旅行に行くことが唯一の楽しみといった状況でした。
↑泊まったパンタイ・チェナンのメイン通り沿いの風景。
ランカウイ島に着いた翌日の夕方、私は通りを散歩していました。
通りに面したお店の机の上に、ドーンと1匹の猫が寝そべっているのが目に付き、足を止めました。
そこは、一畳くらいのスペースの、小さな小さなアクセサリー屋さんでした。
お店兼工房といった感じ。壁にアクセサリーが所狭しと吊るしてあり、作業机には道具と猫。そして机の前に、一人の男性が座っていました。
それが彼との出会いでした。
彼の経歴
その猫のことをきっかけに彼と話し始め、3~4時間ほどずっと話し続けていました。途中、何回もお客さんや顔見知りの方々が来て、彼も楽しそうに対応していました。
彼はもともとマレーシアの首都クアラルンプールで、会社勤めをしていたとのこと。
収入もそれなりに多く、忙しい毎日。
彼は仕事自体は愛していたけれど、幸せでなかったとのことです。
悩んだ末「もっと幸せになれることをしたい」とその会社を辞め、ランカウイ島に移り、アクセサリーを作って売るようになったのです。
初めは店を借りる余裕はなく、木片で作った枠組みにアクセサリーを吊るして、砂浜で露天のような形で始めたようです。
年月が経ち、次第に売れるようになり、観光客が多いので世界中に友人がいるという状況になりました。
時々、近場の国へ旅行にも出かけるし、すごく充実しているとのこと。
今もお店はとっても小さいし、住んでいる部屋も小さい。
でも、とっても幸せだ、と。
彼は「誰かを幸せにすることが自分の幸せだ。」「人生で不可能なことなんてない。なんでしないの?」と言っていました。
対する私の状況は…
私は、金銭的安定を失う恐怖が強すぎて、身動きがとれない状態でした。
なぜそこまで私が金銭的安定に固執していたか?
実は、私はパワハラで心身壊して休職していた期間があります。
その間に転職活動するも、ことごとく失敗。
良い条件のところは受からず。内定もらった会社は、よくよく考えれば明らかに自活できないような処遇。一人で生き抜くためにその選択は絶対に取れない。
また貯金も危なくなり「このままでは生きていけない」と恐怖、「他に行き場がない」という絶望の中で、「二度と戻るものか」と思っていた職場に復職したという経緯があります。
だから、私はお金がなくなり生きていけなくなることに、非常に強い恐怖感を抱いていたのです。
復職後はストレスが強すぎて毎日体調不良。
おまけに復職2週目から過食症まで発症し、今までさして好んでもいなかったお菓子への欲求に脳内ハイジャックされる毎日。
どうすればこのストレスダメージを緩和できるか、毎日毎日対策調べ続け実践するも回復せず。
復職の直前、自由に生きるためにブログを始めたけれど、そちらに完全にエネルギーと時間を奪われ、何も進まず。
太り続け自尊心はボロボロ、過食症はついに嘔吐を伴うようになり、苦しみは増す一方。
それでも生活のために我慢して働かなくてはならない。
そう思っていました。
だから、彼がすごく羨ましかった。
私も、彼のように自由に生きたい。
今が幸せだと、心から胸を張っていえるような日々を送りたい。
でも…私には無理だ。
今の仕事にしがみつくしか生きる道がない。
本気でそう思っていましたし、その後もしばらく変わることはありませんでした。
今にして思えば、私はずっと完全なる視野狭窄に陥ってたのです。
苦しい仕事を辞めて、自由になれる道を探し始めた
しかし11ヶ月後、事態は急展開します。
会社、辞めることにしました。
「は!?どういう心境の変化??」とお思いでしょう。
正直、私もなぜこんな180度も自分の考えが変わったのかはよくわかりません。
あんなに必死にしがみついていたのに、なぜかバッサリ切り捨てれたのです。まあ、勿論相当悩みましたけど。
メンタル改善対策が功を奏してきて、過食症もやっと治まりつつある状態になっていたからでしょうか。
「1回きりの人生、生活のためにここまで苦しみを我慢してまで生きる必要があるのか?
好きに生きてみて、早めに散っていくのもアリなのでは??」
一つのきっかけで自分の考えに亀裂が入り、崩れ去りました。そして今まで見えていなかった選択肢が見えるようになったのです。
転職活動の失敗経験やストレスに苦しめられる日々で、勝手に私が盲目になっていただけでした。
職場は何も変わっていません。変わったのは、私です。
この先の収入が不安ではありますが、
このまま稼げなくても、きっと会社を辞める選択自体は後悔しません。
なぜなら、稼げないのは会社辞めたことが原因ではなくて、その後の行動が実を結ばなかっただけだから。
こんな名言があります。
「20代の頃より10倍金持ちになったという60代の人間を見つけるのは簡単だが、そのうち誰もが10倍幸せになったとは言わない」
アイルランドの劇作家バーナード・ショー
もし私が現状維持のまま、今の仕事を定年まで続ける人生を選んでいたら、きっと私もそういう60代になっていたでしょう。
もし皆さんも今が苦しいなら、それは自分を変えるチャンスが来ているということです。
自分が変わらなければ、世界は何一つ変わりません。でも自分が変われば、あなたの世界は大いに変わります。びっくりするくらいに。
それだけは事実です。
ランカウイ島で出会った彼のように、「今が最高に幸せだ」と一点の迷いもなく言えるようになるため、進んでいきます。
そんな私が今後、早々と散っていくのか、それとも一発逆転するのか乞うご期待!笑
ではでは。
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