はい、どうも海外一人旅好きtonamoです!
このコロナ渦で海外へは行けない状況ですが、「へ~海外ってそんなことあるんだ~」と鼻でもほじりながら見てください。
今回は、2018年フィリピンのセブ島の真ん中あたりにある、モアルボアルというダイビングの人気スポットへ行った時のお話。
もし朝起きて、電気と水道が止まっていたらどうします?
災害などで、いつもの当たり前を失う体験をされた方も多くいらっしゃると思います。
もっと平和な話ですが、
モアルボアルでの滞在中にNo Power Dayという電気も水道も止まってしまう日に遭遇したお話をします。
なんで電気と水道が止まるの?
なぜでしょうか?
…実は、私は正しい理由を知りません!
「知らんのかい!!」というツッコミが聞こえてきました、空耳ですかね。
いや~一応調べてみたのですが、あんまり情報が出てこないんですよね~。
フィリピンのガイドブックにはそんな記載なかったし。
ごく一部の地域だけなのかもしれませんし、全国的なものかもしれません。
ただ、フィリピンでは慢性的な電力不足が問題となっているようで、調整のための計画停電というのが理由なんでしょうね。
水道まで止まる理由は…送水のために電力が必要だから、なのでしょうね?
あんまり詳しく知らんけど!
No Power Dayの様子
モアルボアル滞在、何度目かの朝。
その日、そんなことが起こっていようとはtonamoは何も知らなかった…
起きて顔を洗おうとし異変に気づく。「あれ、水が出ない?」
おや?と思い、シャワーの蛇口も確認してみたが、やはり水は出ない。
「これは宿の人に言わねば」と思い、フロントへ向かった。
宿はいい感じに適当で、フロントは基本的に無人。その時も誰もいなかった。
カウンターの上をよく見たところ、何か注意書きのようなものが目に止まった。
そこには「○月○日△時~□時 電気と水道止まります」的な内容が!
…もしかして前日からあった?
「電気も水も止まるって!?もっとアナウンスしてくれよ~全然知らんかったよ~涙」と、初の事態に若干パニックしつつ、仕方がないので散歩にでも出かけることにした。
町の様子は、いつもより人通りが少なく静かだった。
通りに面した宿の2階テラスでのんびりする半裸の欧米人男性は2人ほど見かけたが、その他大勢は見かけず。皆どこかへ行ってしまったのだろうか。
滞在した場所は、パナグサマビーチという海沿いのこじんまりしたエリア。
舗装されていない通りが一本あり、その両脇に飲食店や小さな商店が並んでいる。
お店はほとんどが閉まっていた。
1軒だけ、発電機みたいなんで自家発電してるおしゃれなカフェがあり、そこは平常運転。備えあれば憂い無しってことね。
これはどうもイレギュラーな事態ではなく、それなりに定期的にあるんだなと推測。
他の人々は、この停電のことをちゃんと事前に知っていていたようなので、焦ることもなくのんびりと過ごしているように見えた。
そして、私は海へ。
宿からほんの数分歩いただけで、↑こんなにきれいな海に出会える。
このエリアのお店は、右側に見えるような海にせり出した形のお店が多い。この写真では満潮に近いけど、夕方ごろにはすっかり潮が引いて店の前あたりは砂浜になる。時間帯で見える景色が変わるのも楽しい。
陸地にいると暑さで汗ダラダラになるので、海の中へ避難することにした。
すぐそばのダイビングショップでシュノーケルを借りる。
ついでにトイレも拝借。
スタッフさんに「使えないよ」と言われたらどうしようと心配したが、「OK!」と満面の笑み。
中に入ると、でっかい桶に水がためてあり、その水でトイレ流せるようになっていた。さすが!
トイレが使えるという安心感は、半端ではない。
なぜなら排泄は生理現象であり、止めようがないことだからだ。そして今回は、ちょっと我慢すればいいというようなレベルの話ではない。
しばし海を堪能した後、
次なる生理現象、腹減りに対処すべく、開いている飲食店を探しに行った。
ちなみに宿泊したエリアには、コンビニやスーパーという便利な店はない。
目に入るお店はすべて個人商店レベル。
自家発電中のオシャレカフェはちょうど前日利用したので、今日は別のお店にしたいというワガママのもとテクテク歩いた。
数日前にも利用した、緑の中のオープンな雰囲気のメキシコ料理屋さんへ。
陽気なおばちゃんがのんびり座っており、「今日はNo power dayだから、出せる料理限られてるよ~」と。いや、何か作ってくれるだけでめっちゃありがたいっす。
お客は私一人。
料理名も忘れてしまったけど、出てきた料理がこちら。
中身は↓こんな感じ。
私の脳内には、おばちゃんのフレンドリーさと相まってとても美味しかった記憶がある。
そして、ここでもトイレを借りた。
もう忘れかけていたが、流す時に水道も止まっていたことを思い出す。
「流せないんだった!どうしよ、おばちゃんに言うしかない…」
と、トイレのドアを開けたら、なみなみと水の入ったバケツがそっと置いてあった。
ウィンクするおばちゃん。
ああ、素敵!
そして、バケツ持ってトイレに引っ込み、無事に任務は完了。
おばちゃんのお店を後にし、やることないのでまた海でのんびり泳いだ。
とても平和な時間。
夕方近くになり、やっと電力が復活。
私達の知る、電気も水も使えるという当たり前の日常が戻ってきた。
お店が開きはじめ、人々の往来が少し増えた。
よかったという安心感と、電気があるってありがたいことなんだなあ~としみじみ実感。
「当たり前」が「当たり前じゃない」ことを知った
「当たり前」って、何なんだろうな。
日本という国で暮らす私にとっては、このNo Power Dayは当たり前ではなかった。
でも、フィリピンのモアルボアルで暮らす人々にとっては、たまにそういう日があるのが当たり前なんだろう。
日本で暮らしていたら、電気も水も止まるなんて、災害に遭う以外では考えもしなかっただろう。
でもひと度世界に出たら、私達の「当たり前」は「当たり前」でなくなる。
No Power Dayという半日以上電気と水道が止まる日を経験して感じたことは、
不便さが良いとまでは言わないけど、たまに不便なことがあってもいいんじゃないかな~ということ。
つまり、もっと寛容な心を持とう、ということ。
なぜなら、
モアルボアルの人々は、慣れているということも勿論あるだろうけれど、全然ギスギスしていなかったし、電気とか水が使えないならそれなりに過ごしていた。
別に客に謝ることもなかった。
不便だったけど、皆がのんびりしていて居心地は悪くなかった。
そりゃフィリピンの人たちだって、計画停電なんて望んではいないだろう。
「でも、これが日本だったら…」と想像したら、残念ながら私はネガティブなイメージしか出てこない。便利で発展しているけど、イレギュラーを許さない国、日本。
皆さんは、どんな社会がいいですかね?
さて、この話はこのへんで。
また国内でも海外でも自由に旅行ができるようになったら、いつもの「当たり前」を忘れて、その土地ならではの体験を楽しみましょ~。
ではでは!
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