引き続き2018年フィリピンのモアルボアルにて、出会った愉快な人々について語る第2回目。
人見知りな人間が海外のバーへ勇気出して行ってみたら、
最高に愉快な人たちと出会えたというお話。
↑フィリピンで愛されるビール、サンミゲル。飲んでみたい方はどうぞ↓
なぜ一人でバーに行こうと思ったのか?
これには深いわけがある。
実は今までの一人海外旅の時は、一応女なので身の安全のため、暗くなってから飲酒はしないようにしていた。
さらに、私は人見知りで自意識過剰な人間。
おまけにメンタルも弱い。
入ってみたい飲食店があっても、一人だとなかなか入れず、店の前を何度か往復してみたりするような人間である。
豆腐メンタルというのは私のためにある言葉なのかもしれない。
そんな豆腐がなぜ、バーにお酒を一人で飲みに行こうと思ったのか?
数日滞在してどんな場所なのか大体把握済み&夜間に女一人で出歩いても大丈夫そうな気がした。
宿の夜勤おじさんと交流していて、「もっと人々と交流したいし、お酒飲んで楽しく話がしたい」という気持ちが湧いていた。
以上の理由にて、
ついに封印を解き、人々と酒を飲みたいと欲するようになったのである。
そこで目をつけたのが、通り沿いにある小屋みたいなバー。
収容人数はカウンター席が4~5席くらいだけ、しかも椅子があるのは小屋の中ではなく路上。
テーマパークにあるフードワゴンを想像してほしい。あれの前に椅子が置いてあってそこで飲む、みたいな感じ。
もちろん、その店以外にちゃんとした建物のバーもあった。
ビリヤードやスポーツ観戦とかしながら、陽気な集団がウェイウェイ飲みながら楽しんでるといった店も何軒かあったのだ。
しかし、私はコミュ障で人見知りである。
そんなとこ一人で行けるわけねえだろおおおおお!
誰とも話せず、壁の花と化す未来が私には見えた。
というわけで、
「少人数のバーなら店主も話しかけてくれるだろうし、一人でも何とかなるんじゃ?」とロックオンしたのである。
バーに行くまでの熾烈極まる戦い
いざ突撃!しかしビビり、一度スルー
夕飯を食べ終え、いざバーへ向けて出陣!
お店は開いていたが…
客は誰もおらず。
私は足を止めず、目の前を華麗にスルー。
さも今までのように「ただ通り過ぎただけですから」という雰囲気で。
内心は「何やってんだよチクショー」と自分への悪態。
でも…
「女一人で来たら変に思われるんじゃないか?」
「英語もろくに話せないのに…恥かくだけじゃ?」
と、脳内で『ザ・人見知りの自意識過剰ラジオ』が放送されている。
しかし、漢tonamo。(性別は女)
寄せては返す、美しいモアルボアルのビーチを眺めながら決意する。
「よし。別のカフェで一杯アルコール飲んで、勢いつけて再チャレンジだ」
そして、例の小屋の前をもう一度華麗に通り過ぎた。
アルコールに力を借りる
一人でも入りやす~いカフェに入り、酒を注文。
まずはビール。フィリピンといえばのサンミゲル。
つまみに野菜の春巻きも注文。うまし。
来たるべきリベンジに備え、アルコールという燃料を注ぎ込み、気分が高揚するのを待つ。
ビビってチンタラしていたわけではない。
いい気になって二杯目。
ビール一杯程度じゃ酔えねえよ。
二杯目は私のこよなく愛するカクテル、キューバ・リバー。(ラムとコーラ、ライム)
二度目の挑戦
さあ、機は熟した。
二度目の出陣。
今度はスルーせずに、ちゃんと店の前で立ち止まれた!
椅子に白人男性が一人座っている。
中にはローカルっぽい女の子。
「おや、前見た時は店の人が男性だと思ったけど…ま、いいや」
一瞬、立ちすくむ足…
頑張れ、自分!
行け!
で、笑顔を作り突撃!
「一人でもいい?」みたいなことを言った気がする。
「どうぞどうぞ!」的なウェルカム対応!!
無事、ミッション成功であります…!!
ヒャッハー!
話してみると、なんと座ってた白人男性がマスターだった。
客がいなくて暇やったんやな…
そしてそこから、バーでの濃くて楽しい、長~い夜が幕を開けたのであった…。
写真は、仲良くなった店の女の子が送ってくれたもの。
バーの写真はこれが唯一である。ありがたや。
バーで出会った愉快な人たち
マスター
●確かチェコ出身と言っていた気がする。
●身長高くて痩せている。
●口が悪い。「ファッキン~」が口癖。
●旅好きで、バックパックで色々旅していたことがあるらしい。
私の泊まっている宿の話をすると、「あそこは高いよ」と。
※今回私は、日本人の経営するダイビングショップのダイビング+宿泊のプランで滞在していた。まだそこまで一人旅経験値も高くなかったので、宿探ししなくて済むのはありがたかった。
そこで、マスターが安い宿の見つけ方を教えてくれた。一軒一軒「いくら?」と聞いて回れば、かなり安い宿が見つかるよ、とのこと。バックパッカーっぽいな。
●店のバイトの女の子(16歳)と付き合っている。
おっさん…やっちまってますな。フィリピンでは合法ってよ。バイトが先か、手を出したのが先かどっちなんだろうな?(下世話)
ドイツ人
●常連っぽいガタイ(恰幅も)のいいおっさん。肩に大きなマンタの入れ墨。
●マスターの友達。マスターは「エネミー(敵)」と言ってたけど。そこの説明は英語の内容をよく理解できず…残念。
●ビッグマウス。
ちょっと口調キツめだけど愛嬌ある。酔って気が大きくなってるっぽい。
●店のもう一人の女の子(モデルもやってるらしい)と付き合ってる。お前ら…!!
タトゥー彫師
●近所でタトゥーショップ経営してる。
ドイツ人のマンタのタトゥーは彼が彫ったらしい。ドイツ人が「このタトゥー彫るのに〇〇時間かかったんだ」と酔っ払いながらゴイゴイ言う横で、「実際はその半分くらいだったけどね」とコソッと訂正してた。
●女に超優しい。
私にバニラの香りのパイプ(ドラッグとか言ってたけど)貸してくれたり。
帰国日前夜、昼間ビーチで置き引きに遭った私を、このバーへ連れてきてくれて奢ってくれた。遠慮してビール1本くらいで終わるだろうと思ってたけど、「次も飲むだろ?」的な押しで4本くらい飲まされた。…いい奴だ。深夜1時まで解放されず。
●犬飼ってる。完全放し飼い。
バーで飲んでて急に足元に犬が現れてビビったら、「俺の友達」って。陽気だな。
店の女の子2人
●可愛らしいローカルのピチピチ10代。
●なのに2人とも外人のおっさんと付き合ってる。やっぱ白人男性と付き合うのってステータスなんかな。
●2人とも優しいし、人懐っこくて可愛い。
●白人の小太り男性(主にドイツ人に向けて言ってた)のことは「モンキー」呼ばわり。
どんな夜だったか?
初めは客は私一人だったけど、いつの間にやら人が増えていた。
皆親切でめっちゃ愉快!
英語も拙い私の話をちゃんと聞こうとしてくれ、ゆっくり話してくれた。
そして何より、一緒に飲んでる仲間として扱ってくれた。
嬉しかった…!!
場にいる全員で話してる感じで、とても心地よかった。
そのうち、なぜかラムの一気飲みが始まり、私も勿論威勢よく飲みまくった。
喉焼ける…!
ドイツ人が
「明日皆でプライベートビーチ行こう!!ビーチで酒飲んでのんびりしようぜ!」と言い出し、翌日の正午に宿まで迎えに来てくれることになった。
そんなこんなで、深夜3時まで飲んで話して解散。
翌日。
無事、二日酔いで完全に死亡。
正午直前まで待ってみたが、まったく回復せず。
連絡先交換したドイツ人の彼女に連絡し、「二日酔いで行けない」と送ると…
「私達も」って。
何じゃそら!!爆笑
そんな楽しい夜だった。
まとめ
結論:人見知りが勇気出して、海外での初バーに挑戦してみたら超楽しかった!
マジで勇気出してよかった。
あんまり大勢で過ごすのは得意じゃないけど、人との交流はやっぱり楽しい。
「一人旅って、さみしいんじゃ?」と思う人もいるだろうけど、そんな人にこそ声を大にして言いたい。
一人であるがゆえに、寄った先々で現地での人々と交流がしやすい!
一人旅いいっすよ~
ではでは。
「フィリピンに行くのは面倒だけど、ビールは飲んでみたい」呑兵衛な方はどうぞ↓
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