ようこそ、このブログへ!
3月から初の海外放浪に挑戦中のブログ主だ。
メイン観光地以外もウロウロ探検してみるのが好きである。
前回記事では台北から九份への行き方についてご紹介したが、
今回は九份での街歩きとグルメをご紹介しよう。
メインの観光スポットは勿論、
人混みが苦手であえて人がいない所を探索するのが好きなブログ主が見てきた、ガイドブックには載っていない九份の街の様子も存分にお伝えしていこう。
こんな興味をお持ちの方にオススメ!
・九份の街の様子ってどんなの?
・どんな九份グルメが楽しめる?
・行ったらがっかりするって聞いたことあるけど本当?
・昼と夜どちらの様子も見てみたい!
・メインの観光スポットは勿論、それ以外も見てみたい!
沢山の路地と階段、猫が至るところにいて、人々の温かさも感じられた1泊2日の九份街歩き体験談を是非一読あれ。これを読んでから行けば、現地でがっかりせずに済むはずだ。
九份の街には沢山の階段があるので、歩きやすい靴で行くべし。
1日目
2024年3月初旬、台湾の北部にある有名観光地、九份。
ブログ主はここへ来たくて、初となる台湾渡航を決意した。なぜなら、ここは一番好きなジブリ映画『千と千尋の神隠し』の世界のモデルと言われているからだ。
台北から電車とバスを乗り継ぎ、やっと今到着した所である。
憧れの地へ来ることができて、ワクワクが止まらない!
早速、セブンイレブン横にある「え、ここ?」と思うような小さい入口から、メイン観光スポットである基山街へ。
一歩足を踏み入れると、そこは狭い道に、沢山のお店と観光客がひしめき合うレトロで若干カオスな商店街。
早く観光もしたいが、まずは今回の宿へチェックインし荷物を置いて身軽になるべし。
選んだ宿はメイン商店街の直ぐそばなので、観光に超絶便利である。(後に紹介記事を書くのでお待ちくだされ)
まずは九份名物の芋圓を食す
時刻は16時半過ぎ。
身軽になった後まず向かったのは、台北のおしゃれカフェの店員さんオススメの芋圓(タロイモ餅)屋へ。
基山街の奥の方にあるので、ここに来るまでに一通り商店街を見ることができる。
烏龍茶の試飲の呼び込みがすごかったので、試し飲みしたり。日本人観光客もわんさかいた。
階段を登り、お店に到着。
芋圓は温かいのか冷たいのが選べる。
ブログ主は寒いので温かい方をチョイス。お値段は55元。
お店の外の石段に座って食べている人も沢山いたが、店内の奥の方に食べる場所があると言われたのでそちらへ。
「絶景座位」と日本人でも意味のわかる表記があったので、急な階段を下りてみると
このように、外の景色を楽しみながら落ちついて食べられる席がいくつもある。
外の石段より断然おオススメだ。
窓からの眺め。
かなり霧がかっているので、残念ながら絶景は堪能できなかったが、のどか〜な雰囲気は感じられた。晴れていたらどんな景色が見れたのかな?
さて皆さんお待ちかね、芋圓とはこんな感じのスイーツである。
温かい方はこのようなお汁粉のような見た目で、中にタロイモ餅や他の豆などが入っている。
日本のお汁粉より甘さ控えめだし、クセなどもなく食べやすいお味。なるほど、これが九份名物か。
人混みから外れてディープな街探検
食べた後は、街をブラブラしてみよう。
芋圓のお店の前の階段の上は行き止まりだが、これは何の建物だろう?
横の道に行ってみたら、何と小学校だったことが判明。
こんな階段や斜面の上の方に学校があるとは!家が下の方の人は、通学大変そうだな〜。
だが、ここはてっぺんではなく、まだまだ上があるようだ。
ようし、上まで行ったろ!
ということで街の探検を開始したが、
この先の写真をご覧いただければ、他に全く観光客がいない様子が分かってもらえるだろう。観光客の皆が知らない九份を、とくとご覧あれ。
細い路地と階段が沢山ある、なんだかノスタルジーを感じる街の雰囲気。
霧がかっているので神秘的でもあるし、
人でごった返す基山街とは打って変わってほぼ人気ゼロだし、草木が多いので廃墟化した街にも見える。
でも何だか落ち着く、不思議な空気感だな〜。
さらに登っていくと、カラフルな寺院らしきものが。大きなカメラで景色を撮っている人もいる。
人懐っこい猫に出会った
寺院近くのお家に、猫がちょこんと。
あら可愛らしい。
写真撮ってたら、何とこちらへ来てくれそう!
伸びが可愛い!!
幸せすぎる…めっちゃ甘えてくるやん、この子。
もうこれだけでも九份来た甲斐あるわ、というくらいブログ主にとっては嬉しい瞬間である。
ごろーん。警戒心なさすぎて愛おしい…。ブログ主は人間は苦手だが、動物(特に猫)は大好きである。
ひたすら戯れていたら、家主のおばちゃんが出てきたが、こちらを見て微笑んで「触っててもOKよ」と言ってくれた。優しい飼い主さん。
寺院へ行ってみた
名残惜しいが猫ちゃんと別れ、さっきの寺院へ行ってみた。
さらに濃くなった霧の中、ネオンが光っている。
入口に管理人みたいなおじちゃんがいたので、入っていいか聞いてみたらOKだった。
内部も豪華絢爛でカラフルである。
だが、ここも他の観光客は誰もいない。
天井の装飾も細かいし美しい。
張り紙を見ると、どうも昼間はコーヒーが飲めるようだ。
寺院でコーヒーとは、中々おしゃれなことするなあ。
見ている途中、おじちゃんから何故かバナナのお裾分けをいただく。
よく分からない状況ではあるが、何だか地元の人から歓迎されているのかのようで嬉しい。
外に出ると、さっきよりも霧が深くなっている。
あのカメラの人達は一体何を撮ろうとしているのだろう?もしや霧が晴れるのを待っているのだろうか??なら、今日はもう無理なんじゃなかろうか。
なんてお節介なことを考えながら、ここを後にした。
ここは猫パラダイス?
さらに登っていると、またにゃんこ様が。
ブログ主に気づくと逃げていき、廃墟っぽい所からこちらを伺っている。
何で猫ってこんなに可愛いんだろう…私もそんな見た目に生まれたかったな〜。
登り切ると、バスや車の通る道に出てきたようだ。
この先は霧が濃すぎて見えないし日が暮れてきているので、さっきもらったバナナ食べてから階段を下ることにした。
霧の中、道路脇で一人立ってバナナ食べている女がいたら、ドライバーからしたら割と奇妙な光景かもしれないな。道の反対側の斜面は一面のお墓だったし。
ブラブラ下ってきてメインエリアに近づくと、赤い提灯が灯っている。めちゃくちゃ雰囲気あるやん!!
猫様も再び。
この辺は本当に沢山のにゃんこ達がいるので、猫好きにとってパラダイスかもしれない。
日暮れのメインエリアは凄まじい
メインの基山街に近づくにつれ、どんどん人が増える。
さっきまで全然人のいない場所をうろついていたのでギャップがすごい。
やはり九份は、夕暮れ時のこの景色を見に来るのがハイライトなだけある。
しかも、日本人や中華系のガイド付きツアーが団体がいくつもいるし、狭い路地なのでものすごい密集度だ。ガイドが説明する大声も相まって、完全なカオス状態。
明かりが灯った九份の街はとても美しい。
だが、自分の周囲は全て人・人・人!!
群衆の真っ只中なので息苦しいし結構辛い。これは確かに、九份でガッカリするポイントかもしれない…。
この狭い階段(豎崎路)が特に大混雑。
階段の途中に、なぜかカオナシぬいぐるみが鎮座していた。
ブログ主はこの時点では知らなかったのだが、
この階段の途中にある阿妹茶樓という茶屋が、どうも『千と千尋の神隠し」の油屋のモデルと言われているらしい。
なんや…て…!?
いや、でも例え知ってたとしても、こんな群衆の中では満足に見れなかっただろうな…
何せ人が密集しすぎて若干気分悪くなりつつあり、そんな余裕はなかったからだ。
とはいえ、
九份といえばの写真に写っているような景色が見たい!ということで、
Googleマップで景観のいい展望スポットが表示されていたので行ってみたら…
丁度タイミングよく霧が晴れており、美しい夜景が広がっていた!
よく見る写真とは違う気はするが、十分にきれいな景色だし、背後の霧といいむしろレア感すらある。
反対側の景色。
九份らしい赤い提灯はなくとも、きれいな夜景だ。
展望台はこの寺院の前にあるのだが、ご覧の通り、なぜか人がほぼいない。
こんなにきれいな景色なのに!皆さん、ここ穴場かもしれやせんぜ。
ここ九份では面白いことに、メイン観光通りから1本でも別の路地に外れると途端に人がいなくなる。皆同じとこしか行かないようだ。
もう一度展望台を振り返ると、もう霧が…。
さっきのは奇跡的なタイミングだったのかもしれない。
そういうラッキーな瞬間が見れると嬉しいよね。
あわや晩ごはん難民に
その後もウロウロしていたが、メイン通りは18時半過ぎで既に閉店している店も多い。
日帰り観光客がメインのようで、さっきまでの大混雑は嘘のように消え失せていた。
お腹が減ったので晩ごはんを食べようとしたのだが…お店を探すのはかなり大変だった。
Googleマップで調べて行ってみても、19時前後で既に閉店している店も多く、残るは高そうな店かジャンキーな商店街の屋台飯か?くらい。
探し回って、こんな秘密の裏庭みたいな路地を通ったり。
「高くないお店でちゃんとしたご飯食べたい!!」と、もはや執念でひたすら探し回って…
雰囲気も料理も最高!のお店に出会った
やっと見つけたお店がこちら、石川制研さん。
マップ見ながらも「どうやって行くんや?」とウロウロしてたら、こんな看板と階段が。ここから降りるのか!
階段の途中にあり、初見は気づかず通り過ぎてしまったが、ここだ!
この時間(19時過ぎ)でも営業している数少ないお店で、しかも良心価格である。
何と言っても、お店全体の雰囲気がとても心地よかった!
可愛い看板犬のローローもいるし、温かい人柄の女将さんは勉強中の英語で一生懸命料理の説明をしてくれた。ブログ主も同じく英語勉強中の身なので、とっても親近感!
このお店は、台湾の他の飲食店の「作り置き、注文入ったら即提供」スタイルとは違い、オーダーしたものを個別に作ってくれるようだ。
その分勿論時間はかかるが、出来立ての料理を食べることができる。
頼んだ料理を待つ時間も久々だし、自分のために作ってくれてるって何か幸せな感覚。
それに待ち時間にローローがたまに遊びに来てくれるし。
ブログ主は昨年6月にマレーシアで犬に噛まれて以来犬が怖くなったのだが、この子はフレンドリーなので大丈夫。
頼んだのは、チキンライス80元と野菜のおかず100元。
まず感じたのは、胡椒の良い香り!そして野菜めっちゃモリモリで嬉しい〜!
ジャンクな商店街飯で済ませなくて、執念でお店探して良かった。
チキンは胸肉のようだが、パサパサしていないしめっちゃ柔らかくて、まるで低温調理のよう。味付けは和食にも似た優しい味で、米との相性も抜群である。
野菜も素晴らしい。
油は少量だし、味付けは薄めの醤油かな?鶏ガラスープっぽい風味も感じる。量はあるけど火が通ってるから消化にもよさそうだし、モリモリ食べれて飽きない。美味しいぞ、これ!
全体的に今までの台湾料理と違い、油控えめで優しめの味付けなのに、とても満足のいく美味しさだ。
30代半ば、台北で重ための料理を食べ疲れたブログ主にはピッタリであった。
そして誰もいなくなった
20時半過ぎの基山街、もうほとんど人がいない!まるで深夜のよう。
あんなに人が沢山いたのに…こんな様子を見られるのは、宿泊者の特権だな〜。
ここでも猫達が。
このシャッターの隙間はこの子のためなんやな〜ほんわかするねぇ。
宿の屋上からの夜景
その後、宿に帰り屋上から九份の夜の街並みを堪能する。
霧はまだあるが、少し晴れつつあるかな?
この山の斜面に広がるこの街並みは、何だか見ていて落ち着く。
普段見ることのない俯瞰的な視点で路地を眺めていると、鳥にでもなった気分だし、街がミニチュアのようにも見えたりして面白い。
それに、全然故郷に似ていないのに、何故だかノスタルジーを感じる。
遠くに海がほんのり見える。
霧があるとより幻想的な雰囲気で、これはこれで素晴らしい眺めだ。
結局、よく九份の写真で見る『千と千尋の神隠し』の世界のような場所はどこだったのかは知らずじまいだったな。
別にいいや、皆が行かない九份の街を沢山見れたし。
2日目
起きてから屋上に行くと、打って変わってめちゃくちゃいい天気!
気温もグッと上がり、少し暑いくらい。昨日との差が凄まじいな!
猫も屋根でのんびり。
お腹が減ったので、基山街にて早速腹ごしらえだ!
甘くない草餅
まずは、ガイドブックに載っていた草餅のお店へ行ってみた。
干しエビと切干し大根が入った草餅20元。ピリ辛でしっかり味でうまい。
魚丸湯
お次は、フィッシュボールスープ60元。
観光客向けに英語でメニュー名記してくれてるので分かりやすくてありがたい。
あっさりスープと、どうやら魚のすり身で豚肉を包んだ団子のようだ。
魚なのか肉なのか混乱したが、割とおいしい。
昨夜の石川制研とは違い、この商店街の店員さんは観光客が多すぎるからか愛想のない人たちが多い。そして全く英語は通じない。むむむ。
ハニーケーキとパイナップルケーキ
お次は、目に留まったスイーツのお店。どうも蜂蜜を使った商品が売りのようだ。
ハニーケーキの黒糖味30元。
蜂蜜をたくさん使っているからか、生地も中の黒糖ペーストもプルップル食感で不思議な感じ。
パイナップルケーキ50元。
大きいしパイナップルペーストたっぷりで、甘くて美味しい。
締め:杏仁茶
最後は、気になっていた杏仁茶。
ブログ主は杏仁豆腐好きなので、昨日見かけてから試してみたいと思っていたのだ。
ここのお店はシンプルな杏仁茶だけでなく、黒糖タピオカや黒ごま等のミックスもできるようなので、ここに決めた。
杏仁茶に黒糖タピオカミックス。アイスでオーダーし65元。
商店街とは全然雰囲気の違う店内にて頂く。
杏仁の風味と黒糖のまろやかさがマッチして中々ウマい。
ただ、温かい杏仁茶に氷を入れて冷やしているので、すぐ飲むと冷えておらず生温かい。
そして温度が高いと余計に甘みを感じやすくなるので、激・甘!台北では砂糖の量選べたけど、ここは聞かれなかった。
このとっても甘〜いドリンクを飲みながら、「やべ、カロリー摂りすぎたな…」と悟ったブログ主。
何とこの後、ずっと見えていて気になっていた近くの急な山(基隆山)を完全な思いつきで登ってみることにしたのだが、果たして登頂できたのか…!?次回、乞うご期待!
終わりに
多くの人が見るであろう阿妹茶樓という茶屋を見れておらず、代わりに(?)誰も行ってない場所を散策してきたので風変わりな体験記かもしれない。
だが実際に行ってみて感じたのは、
メイン通りだけを見ていたらあまりの人の多さでがっかりするけれど、もっと味わい深い本当の九份らしさは、そこから外れた場所にあると感じた。
結論:自分なりに楽しめたら、それでよし!
あなたはあなただけの九份街歩きを楽しんでほしい。
この記事が、その少しでも役に立てれば幸いである。
ではでは、次回は山登りの話にするのでお楽しみに。
最後まで読んでくれてありがとう!
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